blog

足の痛み

4年ほど前から、何度も歩行時突然、右足中指の痛みを感じることがありました。
時たま痛いだけだったので(でも結構痛い)そしてそこを触ってみても痛みを感じないので(靴を履いて歩く時だけ痛い)、何なのかなぁって思いつつも、そのうち治るだろうと放っておいたんです。

しかし、痛みを感じる頻度はどんどん高くなり、とうとう限られた靴しか履けなくなりました。

ビールが大好きでたくさん飲んでいたし、尿酸値も平常の域は越してないものの高めだったので、通風を疑いましたが、内科医は違うと言う、そして整形外科の先生からは、「中足骨(見えている指のもう少し奥のほう)の扁平が原因でしょう」とシップだけを渡されて解決策はわからずじまい!!

私ぁいったいどうすればいいのよ~と叫びたくなったけど、まぁ先ずはその扁平に取り組むためピラティスの先生から教わった足指体操に励みました。

それからしばらく続けるうちに随分と痛みが出る頻度は低くなってきましたが、やはり油断していると痛い。
そしてある晩、右足だけが異常に冷たくなったことに気づき(そういえば今までもこんな事あったなぁなんて悠長に思いながら)その写真をTwitterに上げたら信頼する友人が即、返信くれて、抹消動脈疾患や坐骨神経痛が疑われるとのことを教えてくれました。
大変大変とすぐに専門医に行きました。すると血管の病気ではないことが判明。ホッ。
でも、じゃあ何なんだ!
あ、坐骨神経痛?
それって私は絶対ならないって根拠のない自信を持っていたあの坐骨神経痛?
まさか私が坐骨神経痛?
まがりなりにもアレクサンダーテクニーク教師を名乗っている身としては恥ずかしいことなんじゃない‼

ならば、自分で何とかしなくちゃ!とやっと、真剣に自分の使い方を観察することにしたのです。(遅い!遅すぎる!)

まず、右に不具合があるということは右の背骨骨盤に何かしらの圧迫を与える使い方をしているのでは無いかと考えました。
そういえば鞄を持つときはいつも左肩にかけて、その重みに負けないように体全体を右に傾けて移動していました。
そこでしばらくは、鞄を右肩にかけることに。
ふむふむ、いい感じです。
そして立ったり座ったりすり時のわたしの中心について観察することに。

誰でも利き足があると思いますが、私は足も手も左。片足で立つとき断然左足で立ったほうが安定するし長時間立てます。
でも、ピラティスで仰向けになって腰を上げてから片足を上げるとき(ペルビックカールから片足をあげて伸ばすとき)右足を上げるときに、つまり左足を支えにする時にとても不安定なのです。これどういうことなのかな?と以前から不思議でした。何かあるに違いない。

そして、決定的な出来事が・・・
長年ほったらかしにしていた新品の靴を履いた時。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、靴は長期に履かないと劣化して、皮もゴムも履いて圧力を加えた途端ボロボロになるのですが、案の定、今回も硬質ゴムの踵が崩壊してしましました。満員電車に揺られて降りた途端に踵がボロボロに・・・それもその時ボロボロになったのは、右足だけでした(しばらく歩くうちに左も崩壊しだしましたけど)
あー私はこんなにも右足に重心かけていたんだと、なんとなくわかってはいたもののやっと、確信を持ちました。

気づきがあったらもう、しめたもんです。
あとは今までとは違う体の使い方を試してみるだけ。
ヤッホーってなもんです。嬉しくて毎日実験しています。
右脚だけの冷えは、まだ完全に無くなったわけではないけれど、足指の痛みは今のところ出ていません。

昔教えてもらっていたアレクサンダーテクニークの先生がよく、痛みは体からのメッセージ、耳を傾けよう。みたいなこと言ってました。

今回、内蔵や血管に異常がないとないと分かった事は、本当に安心できることだったのでこの機会に検査してもらえたことは良かった事でした。こんなことがないと血管調べたりしなかったですもの、私は。

そして、自分の体ともっと対話しなくちゃなってひしひしと思いました。
もう若くないし、世界に一つだけの自分を大切にしなさいね、と体からのメッセージでした。