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座って歌う

姿勢という言葉が意味するものは、とてもたくさんあって、とてもたくさんの解釈があると思います。

学校教育の現場で子ども達に「姿勢をよくしなさい」と言うときは、気を付け❗の姿勢を求めていることが多いようです。

気を付け❗は肩を後ろに引いて胸をせり出させ背骨を反らせて短くさせる、というような事が起こりがちです。

歌うとき、そのからだの状態ではとても歌い辛いですね。
だからといって、この時期の多くの子ども達の座り方がいつも歌うのに適してるとは言えません。

特にこの頃は、自分の支えだけで座っていることが苦手な子が多いように思えます。

そこで最近は座って歌うときには「ゴリゴリ座りをしましょう」と声かけをしています。

ゴリゴリ座り、とは・・・
座っているときにお尻の下に両手を置きます。
手のひらをおしりに当てて、手の甲の方が椅子に当たるようにです。(少し痛いですが)
手のひらに座骨の尖った所がゴリゴリ当たるところを見つけてもらいます。
見つかったら、今度はダランと背骨を曲げて、骨盤を後ろに傾けてぐだぐだに座ってみて(子どもには馴染みのある座りかたでしょうか)座骨のゴリゴリがどうなったか観察してもらいます。
ゴリゴリが無くなったことを発見してもらったら、今度は又、ゴリゴリが見つかるところで座ってもらいます。
ゴリゴリの座骨に意識がいっているので、肩を引くなどの「気を付け」になり辛いと思います。

その声かけをすると、割合と座って歌うのに効率よい座りかたが出来るようです。

大人のコーラスにいらしているかたでも、椅子に座るとつい、自分にとって楽と思われて、馴染みのある座りかたで歌っていらっしゃるかたがいると、このゴリゴリ座りの、ことをお話しさせてもらっています。

馴染んだやり方から違うやり方にするには、ほんの少しの意識的な考えが役立ちますね。
そんなきっかけを声かけ出来れば良いなと思っています。